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(2017/10/01) 国税のクレジットカード納付

 2017(平成29)年1月4日から、国税の納付をクレジットカードでできるようになりました。

 国税を滞納すると、厳しい滞納処分があります。また、納税証明書にも滞納の事実が書かれてしまうため、融資が受けられなくなるなどの不都合が生じることがあります。このため、納付期限までに手元に納税資金が用意できないときや夜間・休日などに有効な手段です。

  決済に際しては、1回払いの他、分割払いやリボ払いなども利用できるため、資金繰りに応じて選択が可能です。1回払いであっても、カードの締日によっては最大2か月程度先延ばしにできることになります。分割やリボを利用すれば、税務署に分納を申し込むよりも手軽です。(ただし、手数料(それもけっこう高額)がかかるため積極的にお薦めはしませんが。)

 全ての税目につき、1税目当たり1,000万円未満の税額なら利用できます(カードの利用限度額の範囲内)。
 利用できるカードは[Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARD]ですから、日本で普通に使われているカードならまず使えると思われます。

 利用に際しては、手続が必要です。また、ネット決済しか対応していない(コンビニ不可)ため、PCやスマホ等からおこなう必要があります。

 利用には手数料がかかります。ネットショッピング等ではお店側が負担するのが普通ですが、税金でそれをやると、不公平になるからだと思われます。

 手数料は[1万円まで76円(+消費税)、以降1万円ごとに76円]です。今は消費税率8%なので82円ということになります。これは、一見0.82%の手数料という意味だと思われるかもしれませんが、そうではありません。

 税額が1〜10,000円なら82円、同10,001〜20,000円なら164円という具合なので、税額1万円なら0.82%ですが、10,100円だと1.62%ということになります。クレジットカードにはポイント還元が付いている場合が多いので、お使いのカードの還元率がこれ以上なのであれば、結果的に損ではないということになるかもしれません。

まとめ
  メリット
    夜間休日を問わず、24時間いつでもご利用が可能。
    支払時期を遅らすことができる。 
    分割払いやリボ払いができる。(ただし手数料はかかる)
    カードのポイントが貯まる。
  デ メリット
    ネット決済しか対応していない。(コンビニ不可)
    手数料がかかる。(実質0.82〜1.62%)

【関連リンク】

 《国税庁》 クレジットカード納付の手続  国税クレジットカードお支払サイト(手数料シミュレーション)


※掲載記事は掲載日現在の法令等に基づくものです。その後の制度の廃止・変更等には対応していませんので、ご注意ください。


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