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(2005/02/01) 確定申告の上手なしかた

 今年も確定申告のシーズンが近づいてきました。受付期間である2月16日〜3月15日の1か月間は、各地の税務署は申告者・相談者でごった返します。人混みの中、申告書を1枚出す一瞬のためだけに何十分も待ってくたびれたくはありませんよね。自分で申告書が書ける人なら、実はいい方法があるんです。

○還付申告なら期間外を狙う

 個人事業者以外のサラリーマン等が申告をする場合、中途退職者、医療費控除、住宅ローン控除等、税金を還付してもらうための申告が多いものです。実はこの還付申告の場合には、上記受付期間というのは当てはまらないのです。2月15日前でも受け付けてもらえますし、3月15日を過ぎても何のお咎めも受けません。わざわざ混雑する時期に行かなくても、空いている時にのんびりと行けばいいのです。税務署員の側も余裕があるので、相談にも気軽に応じてくれます。(もちろん、申告が遅れればその分還付される日も後になりますから、1日も早く還付が受けたい人は早く申告してください)

○郵便を使う

 申告は税務署に行かなければならないと思っている人が多いようですが、実はそんな必要はまったくありません。郵送すればいいんです。郵便の消印が受付日として認められていますので、3月15日に税務署が閉まってしまっても、夜に郵便局で出せばOKです(この場合はポストではなく窓口で簡易書留にしてください)。
 控えの用紙に受付印が欲しい場合は、控えと返信用封筒を同封して送ります(返信用封筒に切手をお忘れ無く)。
 申告書用紙の取寄も郵便でできます。切手を貼った返信用封筒に「申告書希望」とメモを付けて税務署に送れば送り返してくれます。(その際、申告書には何種類かありますから、どんな内容の申告をするのかを書いておく必要があります)

○インターネットを使う(1.申告書作成機能)

 国税庁のホームページにアクセスして、画面上で作成した申告書をプリントアウトして申告に使うことができます。(出来上がった申告書は提出もしくは郵送)
 ⇒ https://www.keisan.nta.go.jp/h16/ta_top.htm

○インターネットを使う(2.電子申告(e-tax))

 国税庁のホームページにアクセスして、画面上で作成した申告書をプリントアウトしなくてもネットで直接申告することができます。(自分の控えとしてプリントアウトすることもできます)
 ただし、あらかじめ税務署に届出をしておくことが必要です。また、住基カードやそれを読み取るためのカードリーダー等を揃える必要があるなど、事前の準備が必要です。それでも、一度やってしまえば翌年からは楽かもしれません。毎年申告がある人にはお勧めです。
 ⇒ http://www.nta.go.jp/e-tax/01.htm

 まだ何かと問題の多い制度ではありますが、徐々に環境が整備されて使いやすくなれば、10年後くらいにはこちらが当たり前になっているかもしれません。

 日本人は何かと行列を作るのが好きな民族のようですが、税金のことでまで行列を作る必要はありません。賢くこなして、余った時間でラーメン屋さんにでも並びに行きましょう。


※掲載記事は掲載日現在の法令等に基づくものです。その後の制度の廃止・変更等には対応していませんので、ご注意ください。