銀行の預金利息の低さが嘆かれる世の中ですが、同時に住宅ローンの金利も低下傾向にあります。固定金利で借りている人なら、これを現在の低金利に借り換えたいと考える人は多いはずです。
住宅ローンは、金融機関で手続を行い、審査が通れば借換が可能です。しかし、その際には融資手数料やローン保証料、抵当権の抹消・設定に係る費用等が必要になりますから、本当に借り換えた方が特かどうか、一度シミュレーションをしてみる必要があります。ちなみに、この諸費用は一般に融資額の1.5〜2.5%程度と言われています。
もう1つ、所得税の住宅ローン控除額を利用している方も多いはずですが、借換に当たってはこれも考慮に入れておかなければなりません。ただし、借り換えた後も引き続きローン控除を受けるには一定の条件が必要です。
すなわち、
- 借換の時点で契約の償還期間が10年以上あること
- 新しい住宅ローンが、当初の住宅ローンを返済するためのものであること
- 当初の住宅ローン控除の適用要件を満たしていること
といった条件です。
また、借換により当然借換後のローン控除の額は借換前より減るはずですから、返済シミュレーションの際にはこれも考慮に入れて比較する必要があります。
※ローンシミュレーションは「gooマネー」等、ネット上で簡単にできるサイトが色々あります(各金融機関のサイトでも用意しているところが多いです)ので、利用してみるのも手です。(上述の住宅ローン控除まではシミュレーションできません)
※掲載記事は掲載日現在の法令等に基づくものです。その後の制度の廃止・変更等には対応していませんので、ご注意ください。